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令和4年第3回定例会一般質問(2022年9月)

  • 執筆者の写真: 祐介 湊
    祐介 湊
  • 2023年12月2日
  • 読了時間: 10分

まずは3か月、実際に活動して見て感じたことがあります。 先日、朝日サマージャンプ大会 に参加して、これまでと違った立場で参加することができ、見えてくるものがありました。士別市の皆様の積極的な協力があり、大会運営がスムーズであること、しかし、スキー競技会と してはさらに運営の方法を改善していくことで、選手の育成、合宿の誘致、何より士別市の皆 様に興味を持ってもらえるのではないかと感じました。引き続き、何ができるのかを考え、自 分の役割として、士別市に寄り添いながら地域貢献に努めていきたいと思っています。 1つ目は、合宿の里士別、合宿の聖地創造についてです。 市長からいただいたお言葉に、地方創生総合戦略の柱の一つである合宿の聖地創造を目指し、 新型コロナによって様々な制限をかけられる中で、来士する合宿チームに対し、安全・安心な 練習環境や宿泊施設、充実した食事の提供に努めますとありますが、先日、秋田県鹿角市と山 形県蔵王温泉の2か所の合宿地に訪れました。印象に残っているのが秋田県鹿角市で、ここは 運動施設として環境が整っているのはもちろん、士別市と似た印象があり、駅伝とスキーのま ちとして通じるものがあります。 食の点でも、地元の特産品を使ったきりたんぽ料理が出てきたこと、それによって秋田とい ったらここと印象がさらに強くなりました。また、合宿に行く楽しみの一つとして地元の特産 物や食事は必ず思い浮かべると思います。実際に道の駅を利用してきましたし、私も地元名物 となるお店などは目的の一つとなっています。せっかく士別市にはサフォークという、羊肉と いうおいしいブランドがあるのに、どこで見ることができるのか、どこで食べることができる のかといった御質問を多くの方からいただいております。 また、士別市の大豆、つくも4号がありますが、アスリートにとって、高タンパク質の摂取 に大豆製品は適切でありますし、地産の大豆を安全でおいしく食べられる環境はほかに少ない と思いますし、士別市の特産になると思います。実際に道の駅でも購入している商品を、合宿 に来てくださっている方々に提供する、交流も踏まえて商品の品質や課題点など、意見交換し ながら、実績も確保できますし、場合によっては世界に安全で高品質の食を提供していける想 定もあるのではないかと思います。 合宿に訪れる選手の方たちも、休養を必要としている方もおりますので、改めてこの3か月 で感じたことの一つが、士別市の食の魅力に関してのことだと思いました。こうした士別市の 食の魅力に関する情報提供の在り方や、士別飲食の情報提供でございますとか、さらに食の魅 力開発として、これまでの取組実績と今後の動きに関してお伺いいたします。 2つ目は、合宿に関する施設整備についてでございます。 朝日三望台シャンツェについてお伺いいたします。 私も小さい頃から当市に合宿しておりました。オールシーズン利用可能なジャンプ台であり、 毎年、多くの選手、各企業、団体が訪れていますし、サマーシーズンには国内開幕戦が行われ、 全日本スキー選手権、A級公認大会など開催される施設として運用されています。現在、老朽 化が進んでいて、各所に修繕工事が必要とされていますし、実際に私も使用しておりますが、 人工芝の消耗が激しく、ブレーキングトラック周辺は危険にさらされております。留め具が飛 び出ている状態はけがの原因にもなり、早急に対応が必要かと思われます。 そこで、今後、札幌オリンピックに向けて合宿の誘致をお考えであれば、修復工事だけでは なく、ジャンプ台の規格変更に検討をいただく必要があるのかと思われまして、計画に、2023 年292万6,000円、2024年4億7,802万5,000円とありますが、どのような計画かお知らせくださ い。この整備環境次第では、海外チームを十分に受け入れることも可能ですし、現在も世界で 活躍している小林陵侑選手、高梨選手などトップアスリートが実際に利用するなど、世界で活 躍する選手も訪れている当市の長年の合宿の里まちづくりの成果と感じております。もちろん 多くの自治体が合宿誘致の活動をされておりますので、当市の今後の整備計画にも注目が集ま っていることと感じております。知人を介してではありますが、企業の合宿のお話もいただく 機会もありますので、合宿施設の整備計画、朝日三望台シャンツェ及び受入れ体制の強化に関 してお伺いいたします。 次に、3点目は、ふるさと納税寄附金についてでございます。 幾つか重複してしまう点があるかもしれませんが、私と同じスキーノルディック複合選手を して元オリンピック金メダリストが長野市の市長をされておりまして、調べたところによりま すと、ながの夢応援基金というものがありました。こちらは、ふるさと長野の応援寄附をして いただく際に、項目の中から活用先を選び、寄せられた応援したい気持ちをさらに魅力あるま ちづくりに活用する内容でした。新型コロナウイルス対応事業、福祉、農業、商工業を支援す る取組、子育てや教育に力を注ぎ、子供たちの笑顔あふれる地域を目指す。スポーツでは、夢 に向かう選手への補助、施設の活用、未来の取組に活用しているそうです。 かねてより、多くの皆様のきめ細やかな一つ一つの動きがこれまでの合宿の里士別の知名度 を大きくしておりますし、実際に年間2万人もの人が当市を訪れておりますので、この数十年 に士別市を訪れた方は大いにいらっしゃると思います。ただし、老朽化が著しくなれば、合宿 を誘致するにも選択地の候補になることは難しくなると想定されますし、今後の合宿の聖地創 造を目指すのであれば、適切な施設整備やトレーニング機能は必ず必要になります。士別市で も従前からふるさと納税寄附金のうち、こだわり交流プロジェクトの活用事例として、観光施 設の整備、観光メニューの拡充、特産品の開発と販路拡大、合宿のステージづくりとなるもの がありますので、このことから、ふるさと応援寄附金の活用について、これまでの取組実績と 今後の動きに関してお伺いいたします。 私たちは、士別市を変えていく必要があると思います。このような取組をしていくことで自 治体の解決策に役立てるのではないでしょうか。今、厳しい現状だからこそ、何か手を打って 進めていく取組が必要だと思います。ふるさと納税には、士別市を誇りに思っている県外の 方々もいらっしゃると思いますし、地域の活動に希望と夢がつながると考えられます。事業を 通じて、地域産業振興、観光促進、社会問題解決、未来ある子供たちの活躍に役立てるのでは ないでしょうか。


<士別市からの回答> (教育長(中峰寿彰君))

最初に、私から、合宿者に対する食の魅力の発信について答弁申し上げ、施設整備の現状と 計画、ふるさと応援寄附金に関わっては、生涯学習部長から答弁申し上げます。 初めに、合宿者に対する本市の食の魅力発信や情報提供、さらにはアスリート食事メニュー の開発などに関わるこれまでの取組についてです。 第2回定例会での湊議員の御質問にお答えしたとおり、合宿者にとっての食事は、栄養補給 として体力づくりやコンディショニングの要素からも、休養と同様欠かせないものであり、さ らに、日々の厳しいトレーニングの中で、大きな楽しみの一つとなっています。このような観 点からも、新型コロナウイルス感染症の拡大以前は、本市の特産品でもあるジンギスカン等を 提供するなどの歓迎会を開催しており、合宿者に英気を養ってもらうとともに、本市の食の魅 力を知ってもらう機会を設けてきました。また、サマージャンプ大会などのレセプションでも、 同様の場を設けてきたところです。 しかしながら、現状ではそのような機会を設けることも難しいことから、現在は、チームへ の差し入れとして、士別産のトマトジュースや、天サイダーをはじめ、アマニオイルや一部の 果物類、さらに、宿舎であるホテルや旅館の協力が得られる場合には、ジンギスカンなどの肉 類も提供をしているところです。加えて、監督やコーチ、マネジャーなどスタッフには、地ビ ールや地酒を御賞味いただくなどのこともあります。一方、合宿入りしているとき以外にも、 本市産の米や特産品である寒冷地作物、農産加工品等をチームの寮に送るなど、本市の食の魅 力をお伝えすることも行っています。 なお、こうした中で、フェイスブックなどで積極的に情報発信しているチームにおいては、 士別市からの特産品の差し入れをいただきましたなどとして紹介もされているところです。こ れらのほか、各施設の案内と併せて、合宿の里士別推進協議会の作成による料飲店組合加盟店 マップを配布するなど、情報発信にも努めています。 一方、アスリート向けの食事の開発については、これまで、市内ホテルの調理師が中心とな って、地元食材を活用した新たなメニューを開発し、士別旅館業組合での講演会などで研究や 情報交換を行うなど、さらなるサービス向上のための取組が進められてきています。 次に、つくも4号の活用を含めた今後の考え方についてです。お話のありました、つくも4 号に関わっては、合宿入りしている幾つかのチームにその加工品を提供しているところでもあ り、他の黄色大豆と比べてイソフラボンなどの栄養価も高い、さらにおいしさが際立っている、 つくも4号の魅力を伝える、そういった食事メニューの研究なども意義あるものと考えていま す。今後においても、本市で生産される食材や加工品など、数多くの魅力ある食について、関 係団体等との連携を深めながら、一層の魅力発信に努めてまいります。



(生涯学習部長(三上正洋君))

私から、施設整備の現状と計画及びふるさと応援寄附金 の取組実績とその活用についてお答えいたします。 初めに、施設整備の現状と計画についてです。 三望台シャンツェは、オールシーズン利用が可能なジャンプ台として、日本代表をはじめ、 各県スキー連盟や実業団、大学、高校などの合宿で使用されています。また、地元社会人のイ トイ産業スキーチームやジュニアの朝日スポーツクラブの活動の拠点となっています。平成9 年度からの2か年での大規模改修によって、全日本A級公認のミディアムヒルとスモールヒル を整備しました。併せて、選手を輸送するスロープカーを設置しているところです。 現在、大規模改修から25年が経過し、施設全体の老朽化も進んでいる中で、特に湊議員から お話しのあったスモールヒルのブレーキングエリアの劣化が著しく、人工芝が剥がれた部分を 固定する留め具が吐出している部分もあり、これまで部分的な人工芝の張り替えによって応急 処置を施してきましたが、より安全な利用環境の提供に向けた整備が必要となっています。 現時点での整備計画としては、令和5年度に実施設計、6年度には施設の全面的な改修を検 討しており、着地斜面に設置するランディングマットや散水設備や通信設備等の整備を予定し ております。また、機能向上を図る整備として、助走路にトラックとカッターを整備し、除雪 作業等の効率化を図ることにより、施設の充実を図っていく考えです。これらの改修に当たっ ては、全日本スキー連盟競技規則に基づき、ジャンプ委員会の指導、助言を受けるとともに、 合宿チームの監督、コーチなどの意見も参考にしながら、より効果的な改修計画について検討 していく考えです。こうした整備の下、さらなる合宿招致拡大に努めてまいります。 次に、ふるさと応援寄附金の取組実績とその活用についてです。 本市は、議員お話しのながの夢応援基金の取組と同様に、従前から、こだわり交流プロジェ クトのほか、いきいき健康プロジェクト、すくすく子育てプロジェクト、さわやか環境プロジ ェクト、はつらつ産業プロジェクトの5つの事業を基本とし、まちづくりのために寄附金を活 用しています。 そこで、直近5年間の活用の実績です。本市の特色であるめん羊振興事業やすくすく子育て 支援事業に活用されるものが多いほか、地域活性化を目的としたイベントや自治会活動、観光 施設整備などの取組に5年間で総額約1億5,000万円の寄附金を充当してきたところです。 なお、朝日三望台シャンツェにおける充実した整備に向けての財源確保についてですが、御 提言のありましたふるさと応援寄附金や寄附金による応援基金の活用なども視野に入れ、検討 してまいります。

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