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令和5年第2回定例会(2023年6月)

  • 執筆者の写真: 祐介 湊
    祐介 湊
  • 2023年12月2日
  • 読了時間: 8分

■質問事項はスポーツと地方創生になります。

令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、マスク着用の判断は引 き続き個人の判断とされていますが、市内商業施設の日常光景の様子、つくも水郷公園の施設 など、マスクなしで元気に遊ぶ子供たち、観光施設のにぎわいが戻りつつあると感じておりま す。 スポーツ観戦などでは、声を出して応援でき、本市独立リーグ球団KAMIKAWA・士別 サムライブレイズのリーグ戦開幕、士別ふどう球場にたくさんのファンが訪れる光景を目にし、 スポーツには人を動かす力があると改めて感じる機会となりました。 議員活動では2年目となり、新人には変わりないと思っております。日々議員活動する上で、 士別市民としても、住むまちに何が必要とされるのか、自分の視点だけでなく、高い視座、広 い視野、異なる角度から物を見るよう心がけています。観光については、羊の魅力にのめり込 み、ブランディングについても何点かお聞きしてきました。改めて、観光の現状を知りたいと ころであります。 サフォークランド士別を掲げ、サフォーク羊を中心に取組を進めている中、2018年にまちづ くり総合計画を策定し6年を迎えておりますが、観光分野における進捗状況など、現時点でど のように認識されておりますでしょうか。 次に、現在ではスマホを利用して、ホームページのみならず、Facebookやツイッタ ーなどSNSで情報収集を行っている人も多いと感じております。士別でも、本年2月からホ ームページを一新し、見栄えのあるページとなり、今後の情報発信の仕方に創意工夫をしてい く必要があるとは考えておりますが、何といっても重要となるのは、地方のよさをどう伝えて いくかが重要と考えております。渡辺市長も日頃より、産業力の強化、とりわけ外貨を取り込 む施策を講じてきているとは考えておりますが、観光体験のプログラム化を進めていくことも そうですが、地方食材も重要と考えております。 パンフレットを作成していく、交通広告を活用していく、イベントを開催していくなどの手 法で地域を知っていくためのプロモーションにも力を進めていくのも重要な取組とは感じてお りますが、このアフターコロナにおける市の取組として関係課のみならず、役員全ての方が情 報共有し、発信していくような仕組みを構築していく時期とも考えておりますが、改めて、今 後の市の取組をお伺いいたします。 次に、スポーツ競技者としての視点から考えても、スポーツは地域の魅力を引き出す重要な 要素として位置づけることができると考えています。 本市が長年取り組んでいるスポーツ合宿もそうですが、スポーツイベントや競技会の開催は、 地方の経済を活性化させる効果があることも考えておりますし、さらには競技会には選手のみ ならず、応援するために足を運ぶ家族や子供たち、そして観客など多くの参加者が集まります。 宿泊施設や飲食店、交通機関など、地域の産業に経済的な恩恵をもたらすものです。何より士 別市の市民の皆様にも、地域に根差したスポーツ選手や、活躍をすることで、地域の誇りやア イデンティティが高まるのではないでしょうか。地域の住民の連帯感や自己肯定感が高まり、 地域の愛着が深まることが期待できると考えています。 スポーツイベントや競技会の開催に対する市民の機運醸成や開催による地域産業の経済効果、 さらなる参加者を増やす取組や観客、来訪者の増加に向けた市の見解、今後の取組についての 考えをお伺いして、この質問を終わります。


<士別市からの回答>

○市長(渡辺英次君)

初めに、まちづくり総合計画の観光分野における進捗状況についてです。 計画内に示された具体的な施策としては、羊と雲の丘で催される羊の毛刈りショーやシープ ドッグショーのほか、めん羊工芸館くるるんでの羊毛工芸体験やスノーモビルランドなど、冬 の体験もメニュー化し、体験型観光を推進してきました。 イベント形式別に見ると、令和3年度では、体験イベントが12件、観光イベントが6件、出 店イベントが3件。4年度は、体験イベントが15件、観光イベントは6件、出店イベントが10 件となり、体験型観光の充実は、観光入込客数の増加に寄与しているところです。 次に、士別産羊肉や地元農畜産物による食ブランド構築の取組についてです。 士別産羊肉の活用では、道の駅を運営するまちづくり士別株式会社において、ラムコロッケ やラムスライス、オリジナルジンギスカン等の商品が開発され、昨年度はふるさと納税返礼品 として58件の利用があったところです。このほか、サフォークランド士別プロジェクトにおい ても、ライスバーガーや羊籠包が開発されるなど、本市特産品による食のブランド化や普及拡 大が図られています。 次に、広域連携の取組については、士別・和寒・剣淵・幌加内着地型観光推進協議会におい て、1市3町を巡る観光ルートの形成のほか、スタンプラリーによる各自治体のPRなど、情 報発信にも努めてきたところです。 このほかにも、台湾を中心とする外国人観光客の誘致としては、繁体字のパンフレットの作 成や、インターンシップなどの受入れ体制の環境整備を進めています。 新型コロナの世界的流行により、3年に及ぶ観光事業の停滞を余儀なくされましたが、今後 も総合計画、さらには士別市観光振興基本計画に基づきながら、より一層関係団体との連携を 深め、取組を進めてまいります。 次に、地域のよさを伝える今後の情報発信についてです。 これまで、市広報紙や情報誌などの紙面掲載をはじめ、生活情報アプリしべつ暮らしナビや SNSを活用した情報発信を行ってきました。 SNSについては、令和3年度からこれまでの情報担当課を介さず、直接投稿できる仕組み を整え、各部署、さらには私自身も投稿を行い、よりタイムリーな情報発信に努めました。加 えて、ホームページリニューアルに合わせて、各職場にホームページ担当者を配置し、サイト 品質の維持向上や情報発信技術のスキルアップなどを図り、見やすく分かりやすいホームペー ジを目指す取組を進めてきたところです。今後においても引き続き、効率的で効果的な情報発 信に努めてまいります。 次に、スポーツイベントや競技会の地域との関わりについての御質問がありました。 湊議員お話のとおり、5月7日の北海道フロンティアリーグ、KAMIKAWA・士別サム ライブレイズの開幕戦に向けて、球団は開幕戦1,000人プロジェクトを立ち上げ、監督や選手 たちとのトークショーや応援ビールパーティーを開催するなど、ファンとの交流を図ったこと が報じられていました。また、チラシやポスター、のぼりなども市内各所で見られるようにな ったほか、SNSでの情報発信もされ、その結果、目標を上回る観客数であったことは、市内 へのPR活動や、来場者目線での取組の成果であると捉えています。 この夏、本市では、7月1日のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会を皮切りに、23 日には第36回サフォークランド士別ハーフマラソン大会、27日から29日までクラレ髙梨沙羅カ ップジュニアサマージャンプ朝日大会、全日本スキー連盟A級公認のサマージャンプ大会、サ マーコンバインド大会の3連戦。そして8月11日からは、全国高校総体ウエイトリフティング 競技が実行委員会等の主催の下で開催されます。これらの大会においても、市民をはじめ、多 くの方々に御来場いただくための周知、PRが重要と考えており、観客や応援者の目線での取 組も必要との考えの下、この夏の4大大会として、一体的な広告、チラシ、ポスターによるP Rや、SNSなどによる情報発信によって、多くの方に関心を持っていただける取組を進めて いるところです。 また、大会出場者を増やす取組として、トップアスリートが集うディスタンスチャレンジ大 会では、出場選手の拡大に向け、日本陸連との協議の下、他の大会とは異なる参加標準タイム を設定しました。 さらに、レース前には、小中高校生が参加をする士別陸上競技協会主催の士別ディスタンスの 継続実施のほか、翌日には今後の主要大会での参加標準タイムの突破を目指す選手を対象とし た日本陸連公認の士別記録会を新たに開催するなど、士別大会独自の取組も実施することにな っています。 ハーフマラソン大会においては、アンバサダーやゲストランナー、ファンランゲストを招い て大会出場者とともに観戦いただく方にもより楽しんでもらえるような大会づくりにも努めて きたところです。一方で、スポーツ大会の参加・観戦においても、食や観光要素などは、訪れ る方にとって魅力につながる重要な要素でもあり、併せて本市側にとっては、経済効果の面で も大切であると考えています。 その際には、宿泊を伴うことがより効果的ではありますが、時期によっては宿泊がかなわな い場合もあり、その点での工夫や配慮なども必要と捉えています。 新たな視野でスポーツイベント・競技会を実施することによって、トップアスリートが来士し、 その姿を間近で見て応援することなどが、子供たちをはじめ、多くの市民に感動や元気を与え ると考えますし、地域経済においても、これまで以上の効果をもたらすことが期待されるとと もに、何よりそのことが市民全体のスポーツを通じたまちづくりに対する機運醸成につながる と考えています。

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