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令和4年第2回定例会一般質問(2022年6月)

  • 執筆者の写真: 祐介 湊
    祐介 湊
  • 2023年12月2日
  • 読了時間: 8分

■2021年4月に私は秋田県より士別市にやってまいりました。  現在に至るまでスキーノルディ ック複合の選手として、これまでの社会人人生を歩んできました。その私が最初に質問してい きたいことは、今後の合宿の里をどのように歩んでいくかです。 ■士別市のスポーツ合宿のさらなる推進や情報の発信に対して、役立つことがあると感じています。 私自身国内大会をはじめ、ワールドカップ、オリンピックという経験もあります。合宿などでは世界各国に遠征し、施設利用をしてきています。国際交流はもちろん、各国の文化に触れた経験を生かしたい、これから士別市の財政を理解していくことはもちろん、限られた資源の中で取り組み、士別市のスポーツ事業発展のために新人らしく率先して働いていきたいと思っております。 ■合宿の里士別のこれからについてお聞きいたします。  合宿の里の構想と今後の具体的な動き4つについて質問してまいりたいと考えております。 私なりに合宿地としての選定として、3つを意識して選んできておりました。  1つ目は、施設整備が整っている環境でトレーニングできること。  2つ目は、競技団体とまちとの連携が取 れていること。それぞれの強化方針と目的に合った内容で協力的であること。  3つ目は、食べること。栄養補給は必須であり、併せて休息とリフレッシュを十分に取ることを意識してきました。そうした経験から、まずは現在の士別市の合宿の里についてお伺いいたします。 ■これまで合宿の里士別として数多くのスポーツ事業、教育事業、イベントが行われてきておりますが、取り組みしてきた結果、何が課題とされているのか、改善点と見直しをしているの か、具体的改善案とプランニングされているのか、また経済効果はどのようなものがあるのか、教えてください。 ■次に、今後の士別の合宿の里推進に当たりましては、合宿の誘致を広げていくことも必要なことと認識されていますが、その営業活動や情報発信の取組について、どのように取り組まれておりますか、教えてください。 ■1つの取組として、合宿の里施設案内のLINE活用が2018年から情報発信されてると思いますが、現在では動きが見受けられない印象も受けています。日常活用されている手段でもあります。まずは、手の届く範囲から改善していくのも必要ではないかと考えています。

■次に、合宿の里と連携したまちづくりの視点についてお伺いします。 合宿の里の推進に当たっては、観光の要素も重要になると考えております。それは、先ほども申し上げましたが、休息という観点からです。トップアスリートの三要素に練習・栄養・休息があります。どれか一つ欠けても技術の向上はありません。休息を取り、リフレッシュをするイコールメンタル、心と身体のセルフケアにつながります。 ■士別市で得たよい経験があれば、 選手・関係者にとって士別市の印象が強くなると考えています。つまり、また士別に行って合宿をしたいと頭に入ると考えられます。これまで観光の面で合宿の里として取り組まれた事例について、どのようなものがあるかについて教えてください。

■最後に、士別市には恵まれた自然景観を生かした各種ツーリズムがこれまで取組を通じてきたと思います。そうした取組実績と連動して、2023年の北海道アドベンチャートラベルに対し て取り組まれていることはあるのかについてお伺いいたします。 ■士別市で言えば、士別ハーフマラソン等で流動的ではありますが、約2,000人前後の人が動くと予想されています。参加型のスポーツイベントは各地でも人気を集めていますし、スポーツ資源を生かして地域活性化をしていくことは、今後さらに必要だと考えています。 これからのスポーツと観光が結びついていくことはあるのか教えてください。


<士別市からの回答>

○市長(渡辺英次君)  本市の合宿の里としての取組は、旧士別市において昭和50年代から、旧朝日町においては昭 和30年代から受入れを開始し、その時々の状況や合宿者のニーズに沿った練習環境の充実に努めてまいりました。   また、スポーツ大会においても、今年で35回目を迎えるハーフマラソン大会や、第30回全日本サマーコンバインド大会、さらには40回を超える歴史を有する全日本サマージャンプ大会などのほか、新しい学習指導要領にも示されているオリンピックムーブメントの一つとして、オ リンピックデーラン士別大会をJOCや北海道オールオリンピアンズの協力も得て、30年にわたって開催してきています。 □このような中で、近年は運営に当たっての資金や人員の確保が課 題となっています。 運営資金については、大会の趣旨や合宿の里づくりの取組に理解をいただいている市内企業事業所はもとより、本市と関わりの深い道内外の企業に広く協賛いただくとともに、toto の助成金事業も活用しています。 □特に、本年開催を予定している全日本社会人及び女子のウエイトリフティング大会に当たっては、北海道の地域づくり総合交付金の活用を予定しているなど、様々な形での資金の確保に努めています。

□人員の確保については、市民ボランティアをはじめ、北星信用金庫やトヨタ自動車士別試験場などの企業ボランティア、さらにはスポーツ協会に加盟する競技団体や朝日スキー連盟などの協力も得て、円滑な大会運営に努めています。 このほかオリンピックデーランにおいては、これまでの陸上競技協会を主体とする運営体制から、地元スポーツ協会に所属する全ての競技団体の協力体制に変更することで、様々な種目のオリンピアンやパラリンピアンと一緒にオリンピズムやパラリンピズムを普及・推進する体制といたしました。 □さらに全国で唯一パラリンピアンを招いているデーラン大会として、社会福祉協議会の協力 を得るなど、数多くの市民や団体の支援・協力をいただいているところであり、こうしたことからも今後においても一層魅力ある事業展開を目指してまいります。 加えて、オリンピックデーランの前日のスポーツ教室においては、参加対象を市内だけでなく、近隣自治体にも呼びかけ広域でのスポーツ振興を図るほか、本年度も合宿チームによる陸上教室を中心としたスポーツ能力向上事業を実施する予定です。 このように合宿の里づくりと連動したスポーツ事業の展開については、多くの市民や団体が 関わることによって、本市に訪れる人々への歓迎の気持ちを伝えることも重要な位置づけとして取組を進めており、その結果として、合宿者をはじめとした交流人口の拡大や地域経済の活 性化などに寄与しているものと考えています。また、スポーツ教室などを通じて子供たちの運 動能力の向上はもとより、合宿の里づくりに向けた取組への理解が広がり、市民総意による合宿の里づくりが前進するものと捉えています。

□次に、合宿の誘致活動と情報発信についての御質問がありました。 合宿の里づくりを進めるに当たっては、各競技団体やそれらの中で中心的役割を担う方たちとの長年の積み重ねの下でのつながりを大切にしながら、担当職員のみならず、私や教育長が足を運ぶなど、合宿の里士別推進協議会との連携の下に積極的に招致活動を進めています。

□これらの招致活動の際にはパンフレットや資料を活用し、充実したトレーニング環境を伝え ることはもとより、朝晩の冷涼さなどの過ごしやすさや、豊かな自然、安全・安心な食材など 魅力あふれる合宿地としての情報発信に努めています。

□次に、SNSツールの一つであるLINEを活用した情報発信についてです。 以前はLINEによって施設などを紹介する情報発信を実施していましたが、昨年3月にL INEにおける個人情報保護管理の不備が発覚したことから、現在は利用を中止しています。 今後におきましては、現在リニューアル作業を進めている市のホームページやフェイスブッ クなどを基本としながら、引き続き合宿者目線の情報発信に努めます。 次に、合宿の里づくりと観光との連携についてです。 本市を訪れる合宿者・合宿選手は、高い目標の達成を目指し、日々厳しい練習に耐え、心と 体を鍛えています。そのような中で、合宿者が楽しみにしていることの一つは、おいしい食事 だと言われています。近年特に注目を浴びているラム肉をはじめ、地元のトマトやブルーベリ ーなどの野菜や果物を差し入れし、食を通じた本市の魅力も伝えながら、合宿者の英気を養っ てもらっています。 また、数少ないオフの日などの観光スポットの紹介を求められた際には、羊と雲の丘や満天 の星の丘、岩尾内湖さらには道の駅などを紹介しています。 次に、北海道アドベンチャートラベルに対する本市の考えについてです。 観光振興における各種ツーリズムの活用は重要だと考えています。本市の体験型観光として は、めん羊工芸館くるるんでの羊毛を使用したストラップづくりや、スノーモビルランドの試 乗体験など、本市の自然や景観を堪能できる取組も実施しています。 こうした中、アドベンチャートラベルに対する考え方として、本市においては、天塩岳や天 塩川などの広大な自然を観光資源として最大限に活用した取組を展望し、その方策を検討でき ないかを考えながら、将来的には北海道アドベンチャートラベルへの参加について検討を進め ていきたいと考えています。 本市の合宿の里づくりは、地方創生の柱の一つでもある主要な施策でもあることからも、御 質問の趣旨も踏まえ、人口減少対策と経済の活性化を目指す第2期まち・ひと・しごと創生総 合戦略の下に、今後も取組を進めてまいります。

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